実家との関係 それはずっと続くもの

結婚して心が乱されたり、神経を遣ったりすること…。
それは「実家との関係」です。

結婚すると自分の実家と相手の実家を意識しないわけにはいきません。
子育て支援の領域や教育の分野で仕事をしていても、お子さんの話から次第に自分が育ってきた過程や結婚した相手の実家の話になることがよくあります。
今回は避けては通れない実家との付き合い方についてお話したいと思います。

まずはパートナーの実家との付き合い方です。

「義母義父とは子育ての方針が違う」
「干渉される」

といったことが相談の場で語られます。
昔の育児方法を押し付けるとか、おかしやおもちゃを与えすぎるとか、母乳や育児法などに口を出されるとか、子供の発達について文句を言って来たり…。

なかなか相容れない場合が多いようです。

「教育」「子育て」はとりわけ価値観が多様な分野

しかし、考えてみると、とりわけ価値観が多様な「教育」「子育て」問題については、義母義父ともずれることは当然のこと。だって夫婦同士でもずれるのですから。
孫育てということで、義母義父の側もテンションが上がったり、張り切ってるのは想定内。

彼らとずっと付き合っていく、ということを考えるならば、上手に距離をとって攻撃や干渉の刃をかわしていくことが一番でしょう。
この問題に限定しませんが、「感謝」「お願い」の姿勢で接するとうまくいきやすいです。

義母義父サイドは年齢を重ねていることもあり、自分の考えや行動をそうそう今更変えることは難しく、他人から否定されることに敏感でしょう。
ですから、「ご心配くださってありがとうございます」と感謝を伝えつつ「~してくださると嬉しいので、お願いしてもよろしいでしょうか」とお願いの姿勢をとるのです。

まあ、感謝されて気分を害する人は少ないでしょうから、批判と攻撃で反撃するよりはましな結果となるでしょう。

自分自身のつらい過去も、子育てと一緒に癒やされるもの

次に自分自身の実家との付き合い方です。

乳幼児健診の場や保健師による新生児訪問などの時に、虐待問題について早期発見をするためにも母親自身が満たされ愛された気持ちでわが子と接しているか、ということを気にします。そういったお話をしている中で、

「自分は虐待されてきた」
「遊んでもらった記憶がないから子供とどう遊んでいいかわからない」

というような話が出てきます。

子育てをするということは、自分の子供時代に引き戻されるので自分の実家や親との関係を思い出し、揺り動かされる大きな体験になっていきます。
「気にしないで」といっても気になるから困っているのですから、私は次のようにお話しすることが多いです。

「親子だから、人一倍気になるのは当然、想定内だよ!って知っておこう」
「気になりすぎると自分も子供も苦しくなるから、もやもやを箱の中に入れて蓋をして鍵を今はかけておこう」
「自分がしてもらいたかったことを、自分の子供にしてあげるといいよ。子供もハッピーだし、自分も癒されていくから」
「子育てがわからなくて心配になっても大丈夫。知りたくなったら本でもサイトでも友達からでも勉強していけば問題ない。」

お母さんお父さんは子どもと一緒に誕生します。
一緒に成長し、体験し、親子という関係を作っていくんだと、焦らずそれぞれのペースで進んでいくのがよいですよ。

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臨床心理士 須々木真紀子

臨床心理士をしています。
主婦であり、母であり、お仕事の時には「先生」に。

普段、様々な相談を受けますが、ここでは特に子育てに関してお話していきたいと思います。
お悩みやお困り事、解消のきっかけにでもなれたら嬉しいです。
よろしくお願いします(^^)

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