RSウイルス感染症について

RSウイルスは強い咳や喘鳴(ぜいぜい、ひゅうひゅうという呼吸音)をともなう風邪の原因ウイルスです。乳幼児の一部では高熱をきたすこともあります。
RSウイルスの感染者は秋から冬にかけて増加しますが、一年を通して見られます。

2~5日間の潜伏期間の後、熱や激しい咳、たんや鼻水などの症状が現れます。細気管支炎を起こしている場合は喘鳴(ぜいぜい、ひゅうひゅうという呼吸音)が聞こえることがあります。

大人が感染しても軽い風邪症状で住む場合がほとんどですが、乳幼児が感染すると細気管支炎や肺炎などの思い合併症を起こすことがあります。

RSウイルスの予防、検査・治療方法

RSウイルスは飛沫感染や手や物を介しての接触感染ですので、手洗い・うがいを心がけましょう。
感染の有無を調べる検査は鼻の奥を綿棒でぬぐい、鼻汁をとります。検査は簡単にでき、10分くらいで結果がでます。

RSウイルスの治療法ですが、直接作用するお薬はありません。たんを出しやすくする薬の処方や、たんや鼻水を取り除いたり、呼吸を楽にする処置などをします。
細気管支炎や肺炎などの合併症を起こしていれば入院治療が必要になる場合もあります。

ご家庭では脱水症状を起こさないように水分補給をしっかりしましょう。また鼻が詰まっていたら、鼻水を取り除いてあげるようにしましょう。
乳幼児などまだ自分で鼻を上手にかむことが出来ない場合は、市販の吸引するタイプの鼻水を取るキットを使って鼻水を吸い出してあげるようにしましょう。

特に注意が必要な場合

生後3ヶ月未満の新生児や乳児、さらに、早産児、肺や心臓に疾患のあるお子さんや高齢者が、RSウイルス感染症に感染し細気管支炎や肺炎などの合併症を併発すると、特に重症化する可能性があるので注意が必要です。

これらの乳幼児や高齢者は熱をともなう咳、あるいは強い咳が出た場合は、早期に医師の診断を受けるようにしましょう。

かぜ症状をおこすウイルスはRSウイルス以外にも多く存在します。症状が出た場合は他の人にうつさないように、あまり人と接触しないように心がけ、人前に出るときはマスクをつけるようにしましょう。
また早めの発見でまわりへの感染も防ぎましょう。

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記事監修:薬剤師白石厚子

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