「飲む点滴」と言われている飲み物をみなさんはご存知ですか?

答えは「甘酒」です!

なんとなく甘酒は体が温まる飲み物なので、冬に飲むイメージがある方が多いと思いますが、飲む点滴と言われるほど栄養豊富で体力回復に効果的なことから江戸時代には夏バテを防ぐための栄養ドリンクとして飲まれていました。

発酵食品である甘酒は、麹菌が繁殖する時に様々なビタミンを作って米麹に蓄積され、それが甘酒の成分にもなっています。ビタミンB1・B2・B6・ビオチン・パントテン酸などの代謝を促すビタミンB群が豊富に含まれるため、美肌作り、夏バテの改善・予防、疲労回復、ダイエット等を助けてくれます。また、オリゴ糖や食物繊維が含まれる発酵食品である甘酒は、腸内環境も整えてくれます。

甘酒と言えば、麹や酒粕に含まれているコウジ酸が特長です。コウジ酸にはシミの原因となるメラニン色素を合成する酵素の働きを抑える働きがあることから、シミやくすみを抑え、白く美しい肌作りをサポートします。

甘酒選びのポイント

甘酒は、酒粕から作られた少量のアルコールが入っているものと、米と米糀を発酵させて作られたノンアルコールのものの2種類があります。

酒粕から作る甘酒には、微量ながらアルコールが含まれており、原料となる酒粕自体が甘みを含まないため、味を調整するために砂糖や塩が使われますが、米糀から作られた甘酒は、アルコールを含んでおらず、お米の自然な甘みを活かして造られているため無加糖です。
お子さんから妊娠中や授乳中の女性も安心して飲むことができます。

どちらも栄養価はほとんど変わりませんが、無加糖・ノンアルコールの米麹で作る甘酒のほうが体にはいいのでは...と

甘酒の作り方

【材料】 (約300g)
米麹 250g
白米 1合
水 6合
炊飯ジャー

【作り方】
1.米を洗う。鍋に米、水を入れ全粥を炊く
2.全粥を55〜60℃まで冷ます
3.冷ましている間に麹をはかりバラバラにしておく
4.冷めた全粥と麹をよく混ぜる
5.炊飯器の蓋を閉めずに濡れ布巾をかける。保温で約10時間。途中何度かかき混ぜる

※気温や米麹の状態で甘さが変わることがある。混ぜるのは4〜6回程度。

ぜひ、今年の夏は手作りの甘酒で家族全員夏バテ知らずの体づくりを試してください。

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記事監修:薬剤師白石厚子

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