突然の落雷 雷から身を守る方法を知っていますか?
梅雨開けとともに、猛暑と夕立が続いていますね。夕立といえば、怖いのは雷。突然の雷に怯える人も多いと思います。では、雷が近くで発生したとき、みなさんはどういう対応をしていますか?今回は雷から身を守る方法を紹介します。
なぜ雷は起きるのか
雷は暖かい時期に多く発生するが、通年にわたってみられる現象です。では、どのような仕組みで雷は発生するのでしょう。
地表で大気が暖められながら上昇気流が生まれ、湿度が高い状態で水蒸気ができる。この水蒸気は上空の高い層で冷やされて雷雲となり、この雷雲から放たれる強い電気が雷なのです。
雷によって空気は2万~3万度という高温になり、雲の中にたまった電気が一気に放電すると落雷になります。
年間約20人以上が死亡
雷の脅威はみなさんもご存じだと思います。ひとたび落雷すると、停電や火災、交通機関のまひ、家電機器の破損など様々な被害をもたらします。
ゴルフ中に落雷を受け感電死したり、落雷の直撃を受けた住宅が全焼してしまうという被害もあります。年間でも毎年全国で約20人以上が落雷により死亡しており、雷は身近に潜む危険ともいえるのです。
雷に遭遇した時の対処方法
雷は、雷雲の位置次第で海面、平野、山岳など場所を選ばずに落ちます。近くに高いものがあるとこれを通って落ちる傾向があります。グランドやゴルフ場、屋外プール、堤防や砂浜、海上などの平面や、山頂や尾根などの高いところなどでは人に落雷しやすくなるので、なるべく早く安全な空間に避難して下さい。
鉄筋コンクリート建築、自動車(オープンカーは不可)、バス、電車の中は比較的安全な場所です。また、木造建築の中も基本的に安全ですが、全ての電気器具、天井・壁から1m以上離れることを心がければ安全です。
屋内なら安心というわけではありません。屋内にも雷の被害を受けることがあります。
雷の電流は水道の蛇口や電気器具などを伝わって流れてくることがあり、落雷時にこれらを触っていると感電してやけどをしたり、死亡することもあるもです。雷は水道管や配水管などを伝わってくる可能性もあるので、調理や洗濯などもやめた方が良いでしょう。もちろん電気器具の使用も中止するようにしましょう。
安全な場所への移動が困難な場合は…
近くに安全な避難場所が無い場合は、電柱、煙突、鉄塔、建築物などの高い物のてっぺんを45度以上の角度で見上げる範囲で、その物体から4m以上離れたところ(保護範囲)に退避します。高い木の近くは危険ですから、最低でも木の全ての幹、枝、葉から2m以上は離れてください。姿勢を低くして、持ち物は体より高く突き出さないようにします。雷の活動が止み、20分以上経過してから安全な空間へ移動するようにしましょう。
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記事監修:薬剤師白石厚子
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