溶連菌感染症とは

溶連菌は熱やのどの痛みなど、風邪症状を起こす菌の一種です。溶連菌の感染は冬から春にかけて流行のピークがありますが、一年を通して見られます。

感染を受けてから2~5日間ほどの潜伏期間の後に、発熱(通常38℃以上の高熱)、全身倦怠感、喉の痛みなどの症状が見られます。喉の腫れのほか、舌の赤いツブツブ(イチゴ舌)、発疹と痒みが出ることもあります(しょうこう熱)。
放っておくと、腎炎、リウマチ熱や肺炎などの様々な重い病気になることがあります。

また稀ではありますが、劇症型溶連菌感染症※などの致死的な合併症を起してしまうこともあるので、早めの検査と治療が大切です。


※劇症型溶連菌感染症
「連鎖球菌性毒素ショック症候群」、人喰いバクテリアとも呼ばれます。
急激に進行するショック症状で、軟部組織壊死や多臓器不全を起こす重篤な病気です。組織の壊死が一時間に数センチの速さで進行し、発症した場合の致死率は30%以上です。

溶連菌の予防と検査、治療方法

溶連菌は飛沫感染・接触感染するので、手洗い・マスク・うがい等、一般的な感染症予防措置が大切です。
日頃から気をつけるように心がけましょう。

溶連菌に感染しているかを調べる検査は、喉を綿棒でぬぐい、検体をとります。簡単な迅速検査は約10分程で結果がでます。
溶連菌の感染が疑わしい場合はかかりつけ医にて検査をしてもらうようにしましょう。

治療はペニシリンなどの抗菌薬(抗生物質)を、5~10日程飲みます。
熱が収まっても体内に菌が残り、後日腎炎などを起こすこともあるので、医師に支持された期間はきちんとお薬(抗菌薬)を飲みましょう。
お薬(抗菌薬)を飲めば、24時刊以内に他の人へうつす危険はなくなると言われています。

小さいお子さんやご年配の方は注意する

熱やのどの痛みをおこす菌やウィルスは、溶連菌以外にも多く存在します。
特に小さなお子さんや年配の方、持病をお持ちの方が感染すると、重い病気に発展することもあります。

自身で判断し、症状の判断や治療を怠ると重症化したり他の合併症を引き起こす危険性もあります。からだや体調に異変を感じたら症状が重くならないうちに、きちんと医師の診察を受けるようにしましょう。

また、溶連菌を始め風邪のような症状をおこす菌やウィルスの多くは飛沫感染します。風邪などの症状が現れた時は他の人にうつさないように、人前に出るときはマスクをしてあまり人混みに出ないようにしましょう。

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記事監修:薬剤師白石厚子

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