同じ症状だとしても、そのレベルは実に様々…

発達障害といっても、前回お伝えしたようにいろいろな状態や特性を合わせた広い広い概念なので、今回はその一つ、「自閉症スペクトラム」についてお話しします。

スペクトラムというのは「変動する範囲」という意味があることからも、自閉症的特性のある広い範囲を含む状況を指しています。自閉症的特性というのは、よく言われているように「コミュニケーションの弱さ」「社会性の弱さ」「こだわり、興味の限定」「感覚過敏性」といったものです。

それらが「個性」「キャラ」というレベルでグラデーション的には薄いレベルの人から、「クセがある」「本人なりに悩む」というレベル、「工夫してなんとかやれている」レベル、「周囲も本人も特別な配慮が必要」なレベル、そして「医学的配慮が必要」なレベル、などグラデーション的に濃いレベルまで様々な範囲となります。
知的発達のレベルも様々なので、本当に共通した一つのイメージではおさまりません。

やっぱりこの概念って難しいですよね。

きっかけは「集団生活」の中が多い

その、気になる時期、診断がつく時期もいろいろです。
比較的濃いレベルの場合、かなり早期から保護者の方は何らかの気づきがあり、更に乳幼児健診で指摘されることが多いです。次の時期は集団生活が始まる幼稚園。次は精神的に一段と成長する時期の思春期です。そして後は大学入学後と社会人スタートの時期。

私は乳幼児健診と幼稚園保育園の子たち、小学生、中学生と主に接しているので、かなり多くの自閉症スペクトラムのお子さん、自閉症スペクトラム傾向のあるお子さんと出会っています。

その中で、保護者の方が困っていたり悩んでいたりするのが「こだわりが強い」「言葉の発達が遅い」「友達関係がうまくいかない」「集団生活が苦手」「情緒不安定」ということです。家庭生活や学校生活がスムーズにいかず、疲れやすく情緒が不安定なため家庭での対応が大変な時があるからです。

本人だって困ってる!でも成長できないわけなじゃないよ

この症状を持つ本人達が困っていることもあります。
それは「友達ができない」「一緒の行動がイヤ」「ペースを守りたい」「感覚過敏」などです。
小学校中学年くらいからは周囲と自分が何となく違う、と感覚的にも感じてきます。その違和感や過敏性のつらさ、周囲に合わせていくことへの多大なる疲労感を訴えてくることが多いです。

環境を調整し、周囲からの言葉かけに気を付けたり、無理はさせないけれどやるべきことは具体的に教えていくことを通じて、大きく成長していくことを私はたくさんの子供たちから教えられました。

人と違うことを悪いことにしてしまうのではなく、その子を認め、受け入れてあげることで、本人の、その周りの人間の、世界は広がりをみせはじめるのです。
わからないもの、違うものを理解することは、私はとても楽しいことだと思います。

ちなみに…自閉症スペクトラム的な子たちの中でも、よく出会う「マイワールドを持っている不思議ちゃん女子」と「○○博士的な生意気男子」は個人的に話していて楽しくて、私は大好きです。

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臨床心理士 須々木真紀子

臨床心理士をしています。
主婦であり、母であり、お仕事の時には「先生」に。

普段、様々な相談を受けますが、ここでは特に子育てに関してお話していきたいと思います。
お悩みやお困り事、解消のきっかけにでもなれたら嬉しいです。
よろしくお願いします(^^)

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