実は最初から今のスポーツをしていたわけではなかった?

スポーツ界で活躍するトップアスリート達。
彼らは幼少期からそのスポーツだけに専念してきた、いわばその種目における筋金入りのエリートだと思われがちですが、しかし現実は少し異なるようです。
実は一流アスリートと呼ばれる人たちは共通して、幼少期には様々な習い事や複数のスポーツをしていた経験を持っている、という人が多いようなのです。

その様々な経験によって現在の姿になっているようですが、具体的にはどのようなことをしていたのでしょうか?
そこで今回は一流アスリート達が幼少期に行っていたスポーツについてご紹介したいと思います。

ゴールデンエイジが子供の可能性を無限大に!

皆さんは「ゴールデンエイジ」という言葉を聞いたことがありますか?
子供達には無限の可能性がある、という言葉を聞いたことがあると思いますが、子供達には運動能力が急速に発達する期間があり、これをゴールデンエイジと言います。
10〜12歳頃の子供は心身ともに発達が調和し、運動の動作習得には最も適した時期であると言われています。

この時期の子供は集中力も高く運動における学習能力が著しく向上して大人でも難しい動作であっても即座に覚えることも出来るほど。
さらにこの前段階、2〜9歳頃はプレ・ゴールデンエイジ期とも言われていて、遊びを通じて運動の基本的な動作を学ぶ重要な時期にあたります。
一緒に遊びながらボールを蹴ったり、プラスチックのバットでどんなやり方でも良いのでボールを打つ、等すると神経回路が刺激され、これが後に運動の「できる子」になるか「できない子」になるかの差になるのです。

サッカー日本代表の本田圭佑選手は子どもの頃に水泳やバスケットボール、野球や卓球も行っていましたし、水泳の金メダリストである北島康介選手も子どもの頃は身体を動かすのがとにかく大好きな少年だったそうです。
プロゴルファーの石川遼選手はゴルフのトレーニングにサッカーを取り入れるほどのサッカー好きですし、テニスの錦織圭選手も同時に本格的にサッカーをやっていたアスリートとして知られます。

彼らはこのゴールデンエイジに様々な運動をすることで、後のスポーツで必要になる運動をするための神経回路が形成された、というわけです。
2歳〜低学年くらいまでは、特定の競技に絞らずにいろいろなスポーツを経験した方が、最終的に選んだスポーツで大成する可能性が高まるというわけなのです。

中でも皆が共通してやっていたスポーツとは?

様々なスポーツや習い事を幼少期に行ってきている一流アスリートの中でも特に共通してやっていたもの、それは「水泳」「サッカー」「ピアノ」の3つなんだそう。
現在日本のプロ野球界で活躍している北海道日本ハムファイターズの大谷翔平投手。
彼は幼稚園から小学校4年生までの間、水泳をしていて大会では優勝するほどの実力を持っていたそうです。

また日本女子サッカーの澤穂希選手は3歳から12歳までは水泳もやっており、その後自分で考えサッカー一本に絞りたい、と決断し今に至ります。
先程も触れた錦織圭選手は3歳の時に水泳、5歳からはサッカーもはじめ、その他にもピアノに英会話などを習っていたそうで、とにかく本人が興味をもちやりたい!と思うことは何でも一度やらせてみる、というのが家庭の教育方針だったそうです。

実は最近の研究では、幼少期の頃から水泳をしていた子供というのは、他の子に比べると空間認識能力や視覚運動能力といった脳の部分が非常に発達し長けているという事が判明しました。
また、水泳を通じて「体」を鍛えることで「心」も鍛えられ、結果として「知」の素質を磨くことにつながる、ということが脳科学でも実証されています。

特に少年期には「楽しみ」の要素を重視しながら運動遊びや複数のスポーツを経験させておくことで、後に経験することになる失敗や困難、厳しいトレーニングに対して「やればきっとできる!」という確信を持って取り組み、乗り越えることができるようになるだけではなく、ドロップアウトや怪我などのリスクを抑える事に繋がるという可能性も指摘されているのです。

まずはお子さんと一緒に遊びを通じて楽しみながら運動をすることが、後の一流アスリートを育てるきっかけになるのかもしれませんね。

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記事監修:薬剤師白石厚子

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