ウィルスの媒介である蚊に注意する

デング熱を予防するためには、蚊がいるところでは多く虫よけ剤を使うようにしましょう。また、デング熱が流行している地域では、肌が露出しないように注意しましょう。流行している地域から日本に帰った際は、自覚症状が無い場合も多いため、蚊に刺されることが無いようにしましょう。

流行する時期と流行する地域が、インフルエンザと同じようにあります。デング熱が、旅行先において流行しているのかも確認しておきましょう。

国内に無い病気であるデング熱の場合は、検査が病院でできません。そのため、地域の保健所と相談をして、医療機関が国立感染症研究所あるいは地方衛生研究所に検査を頼みます。デング熱が帰国した際に疑われ、検査が検疫所で必要となった場合には、検査を検疫法によって受けることが可能です。

治療の中心は対症療法

デング熱に対してワクチンや特効薬は無く、治療の中心は対症療法です。しかし、風邪薬でアスピリンが入っているものは、出血する危険性が高くなります。

そのため、デング熱かはっきりしない場合に市販の薬を使用する際には、アセトアミノフェンというものが主な成分である風邪薬を使う方がいいでしょう。
現時点では、デング熱を予防するためには、蚊にとにかく刺されないことが一番でしょう。感染しやすいのは、蚊が多い都会の草地や公園です。屋外においては、靴下を履いて長袖、長ズボンで肌が露出しないようにして、虫除けスプレーで防ぎましょう。

ウォーキングやランニングの際には、首の露出を防ぐためにタオルなどを巻くといいでしょう。蚊が増えないように、庭やバルコニーに、卵を蚊が産む水が入った空き缶、バケツ、空き瓶などをそのまま置かないようにすることも大事です。

唯一の予防方法は蚊に刺されないこと

ワクチンがデング熱には無いので、現在のところ唯一の予防方法としては蚊に刺されないことです。蚊を防ぐためには、虫よけスプレーがいいでしょう。虫除けスプレーの効果をアップする正しい使用方法についてご紹介しましょう。

虫除けスプレーは、まんべんなく肌につければ虫除けの効果がアップします。スプレーが届きにくい箇所や、直接スプレーをかけることができない顔の付近は、スプレーを手の平に出して塗りましょう。

この場合、口や目の周りは止め、蚊によく刺される、首、耳の後ろ、肘や膝の後ろなど、汗をよくかく、体温が高い箇所は忘れないようにつけましょう。

虫除けスプレーをつけた場合でも、汗で流れた場合にはまた塗りましょう。3時間~4時間後にまた塗り直すといいでしょう。

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記事監修:薬剤師白石厚子

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