対岸の火事じゃない、すぐ身近にある「産後うつ」

さて、いきなりですが、先日実際にあった私と友人の会話をちょっとご紹介します。

友人「タネちゃん。元気?子育て疲れてない?」
私「まぁ、大変だけどね。なんとかやってるよ〜。ほら私、適当だし(笑)」
友人「息子、2歳くらいだと御飯作ってたり家事してる時に泣いたりしない?」
私「うんうん、泣いてる。泣き叫んでる時もあるよ(汗)でも御飯作らなきゃだし、悪いけど我慢してもらってるな〜」
友人「私、それが出来なかったんだよね、だから本当に辛くて。こんなに子供泣かせるなんて、なんて母親だって、自分のことたくさん責めちゃって…」

実は友人は子育ての際とても辛い思いをして、結果、産後うつを経験した方でもあるのです。
それもあって、それ以上の子供をどうしても産む気になれず、今もお子さんは一人、という環境にいます。

そこで今回は、お子さんがいらっしゃる女性なら誰もがなってもおかしくない、産後うつについて考えてみようと思います。

理想と現実のギャップ…そこに産後うつの原因があった?!

先ほどの会話にもあったように、私の子育てと言ったら世のお母さん達に比べると…「適当」という言葉がピッタリなのではないかと自分で思ってしまいます。
出来ないこと、やれないことも多いし、旦那さんに頼むこともたくさん!
おかげで結婚当時は家事というものがほとんど出来なかった旦那さんも、今では何も言わなくても状況を察して家事を手伝ってくれるようになりました。

私のこの脱力子育て、実は母親のある言葉を聞いてからではないかと思っています。
それは「出来ない時は出来ないんだから無理はしない、家事より何より一番大切なことは、自分の子供に笑顔を向けられる気持ちの余裕よ」というもの。
私の母も働くお母さんでした。
家事も仕事もこなしながら子育ても当然のようにしていた母を本当にすごいと思いますし、尊敬もしています。
ところが、実はこのように自分の母親に「完璧な母親像」を持ち、慕っている人ほど産後うつになりやすいんだそうです。
というのも、このように思っているお母さん達の多くがなんでも完璧にこなしたい、完璧主義者であることが多く、子育てをしているうちに理想と現実のギャップに悩んで自分を責めてしまい、結果として産後うつになってしまうんだそうです。

私の友人もまさにこれでした。
声を枯らすまで泣いている子供、そんな状況にしてしまったダメな自分が許せなくて…夕方になると毎日一人で泣いていたそうです。
でも、子育てって十人十色、それぞれの家庭や育った環境で、全く違うものなんですよね。
だから、誰かと一緒じゃなきゃいけない、みんながやっているからそうじゃないといけない、なんてことないのです。
友人も今では当時をふりかって、私、一人で勝手に自分を追い込んで頑張りすぎていたんだなぁ、人と違っていたって子供が笑顔でいられるならそれで良かったんだよね、と思えるようになったそうです。

子供には全て伝わっている!お母さんの気持ち一つで周囲も変わる

子供にいつも笑顔を向けられる余裕、母親のこの言葉を一番実感したのは、出産して退院し、自宅で子育てを初めてすぐのことでした。

「どうしていつまでたっても寝てくれないんだろう!私だって休みたいのに…」
ふと漏らした私の言葉に母は笑いながら言いました。
「その気持ち、赤ちゃんに伝わってるんだよ。不思議だけど赤ちゃんって何もわからないようで、実はお母さんの気持ち、すごくよくわかってるんだよね。」
言われてみればその通りで、早く寝かせようと私が意気込んでいる時ほど息子はなかなか寝てくれず、寝るまでの時間ゆっくり顔でも見て楽しもう、なんて気楽に思っている時ほど、すんなりと寝てくれていたのです。

それ以来、息子が泣いても、どうしたの〜?泣き顔もかわいいねぇ♡なんて笑顔で接することが出来るようにもなりましたし、なにより、子育てをするときには息子に向ける気持ちを一番優先して考えるようになっていきました。
私の脱力子育てはこうして出来上がったのではないかなと思います。

どうして皆のように出来ないんだろう、なんてダメな母親なんだろう、こんな風に自分を責めないで、出来ることも時には出来ない、と言える勇気って本当に大切だと思います。
それは決して手抜きではありませんし、ダメな母親でもありません。
周りの友人でも旦那さんでも、まずは自分以外の誰かに頼る許可を、自分に与えてみましょう。
そして特に旦那さんにお願いするときは、家事のことがわからない方も多いので、具体的な内容でお願いして見るようにすると良いでしょう。
例えば、このリストお買い物、お願いしてもいい?お部屋の掃除をしてくれると助かるんだけど…、というような感じです。

いかがでしたでしょうか。
頑張ってしまうお母さんが悪いのではありません。
少し位出来ない事があったって、周りは頑張っているお母さんのことを、よくわかってくれています。
子育てがうまくいかないと感じる方は、一人で何でも背負い込んでしまう頑張り屋さんの自分を少し置いておいて、ありのままの自分を認めてあげてみてくださいね。
そして、きっと旦那さんもお子さんも、笑顔のお母さんが一番大好きですよ。

関連するまとめ

土田晃之が浮気しない理由って?

2016年になってから様々な事件が起きていますよね。特に芸能界では不倫騒動が今年に入ってから、出るわ出るわ.…

piyoママ / 3153 view

夫がやる気になる魔法の言葉

ママのみなさんは、日頃より家事に子育て、パパという子供の世話までお疲れ様です。 僕自身も手伝おう気持ちはあり…

BIGパパ / 4551 view

共働き夫婦が家庭円満の為に気をつけたい5つの秘訣

共働き夫婦は日中は仕事で忙しいため、帰ってきても家庭がつい疎かになって、お互いにすれ違ってしまうということも…

タネちゃん。 / 4752 view

最悪、自殺まで!?夫婦仲が子供に与える悪影響3つ

みなさん、夫婦喧嘩しますか? うちは比較的仲が良いのかなぁと自分では思っているのですが(奥さんがどう思ってい…

BIGパパ / 4608 view

日本人の夫は世界一家事をしない!?九州と山口県知事がおも~い現実を受け止める

男女平等と言われても、日本では家事・育児による負担は男性に比べて、女性が圧倒的に負担を担っています。世の奥様…

piyoママ / 2434 view

関連するキーワード

タネちゃん。

働くお母さん。
時に謎の神経質、それ以外は適当かつ豪快。
好奇心旺盛な楽観主義者。

お母さん歴はまだまだの新米かあさん。
息子と娘の育児に日々、奮闘中。

まだまだ「タネ」だけど、いつか、「お母さん」の花を咲かせたい☆
皆様どうぞよろしくお願いいたします。

アクセスランキング

人気のあるまとめランキング

インフルエンザ特集

インフルエンザ対策

人気のキーワード

いま話題のキーワード