群馬の常識 〜「上毛(じょうもう)」篇〜
「上毛(じょうもう)」、この言葉、群馬に来て初めて知りました。
…ん?なんで「毛」なの?
今回は群馬県でやたらと目にする、「毛(もう)」について、ご紹介します。
「上毛(じょうもう)」って?
以前ご紹介した、「上毛かるた」。
出典:群馬の常識 〜「上毛かるた」篇〜 | わたしらしく。頑張るママと家族の子育て応援サイト│マイマム
この存在を知ったとき、なにそれ?と思ったことは2つ。
①「群馬県独自のかるたなの?なにそれすごい。」
②「え、上毛ってなに?群馬かるたじゃないの?」
結婚して群馬県に来てからというもの、群馬ではやたらと「毛」を目にすることに気が付きます。
上毛高原に上毛三山、上毛新聞、そして上毛かるたに会社名でも上毛○○株式会社、路線名で両毛線、など…。
上げ始めたら次から次へと出てくる「毛(もう)」の文字。
どうやら群馬に関係するものにはよく、「上毛(じょうもう)、もしくは、毛(もう)」が付くようなのです。
ん〜。ていうか「上毛(じょうもう)」って何なのでしょう?
「上毛」はどこからやってきた
【名称】
上代においては「毛野国」(毛の国)を形成し、これを上下に分かち「上毛野国(かみつけぬのくに)」とされ、のちに上野国となる。
現在の県域はほぼ上野国と一致し、今でも異称として「上州(じょうしゅう)」「上毛(じょうもう、かみつけ)」を用いることがある。
郷土の風物・人物を詠んだ「上毛かるた」は広く県民に親しまれている。上毛かるたでは毛野国を「しのぶ毛の国二子塚」と詠んでおり、多くの古墳が築かれた古代毛野地域は、東国における有力な文化圏を形成したと考えられている。
なんと、昔々、群馬県はお隣・栃木県を含めた一体として「けのくに」と言われていたそうです!
だから「毛」!!
そしてこの「毛」ですが、よくよく考えると、小学校の時にならった「二毛作」でも「毛」が使われているとおり、「毛」=「穀物」を現しているそうです。
なるほどねー。
きっとこのあたり一帯ではよく穀物がそだったのでしょうね。
その他には「毛深い」というような解釈もあるようですが、とりわけ群馬県の人の体毛が濃い、と感じたことはありませんし…まぁ諸説あるようです。
そして今の群馬県・栃木県の堺である渡良瀬川付近で切り分けて、「上毛野国(かみつけのくに)」と「下毛野国(しもつけのくに)」に分割されたようです。
はい、出てきましたね〜「上毛」。でもこの頃はまだ、かみつけのくに、と呼ばれていたそうです。
そしてこれが現代的に読みやすい「じょうもう」と読まれるようになり、廃藩置県後、群馬県となった後もその流れが続いているようです。
ちなみに、もう一つある群馬の名称「上州(じょうしゅう)」
これもまた群馬県ではよく耳にする名称ですね。
「上州そば」「上州牛」、群馬弁、とは言わずに「上州弁」。
旦那さんはじめ群馬県の方に聞いてみたところ、この2つを言い安さとか、ゴロの良さ、なんかでなんとなーく、使い分けているそうです。
私にもこの使い分けがわかる日がくるのだろうか…いや無理かな(笑)
いろんな「毛」に思いを馳せながら、「毛」を探しながら、群馬をぐるっと旅してみるのも面白いかもしれませんね。
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都内→結婚を機に群馬県へ移住。
群馬県S川市に住んでいます。
初めて目の当たりにする「グンマー」に戸惑いながら、2児の子育て中・ワーキングマザー。
「グンマー」での子育て、家族の日々をお届けましす。
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