
ロタウイルスに感染するとどんな症状になるか
「ロタウイルス胃腸炎」、もしくは「ロタウイルス下痢症」などと呼ばれています。ロタウイルスに感染すると、2日~4日の潜伏期間を経て、腹痛、吐き気や嘔吐、または水のような下痢症状が続きます。
どのような症状が出ますか?
「ロタウイルス胃腸炎」、もしくは「ロタウイルス下痢症」などと呼ばれています。ロタウイルスに感染すると、2日~4日の潜伏期間を経て、腹痛、吐き気や嘔吐、または水のような下痢症状が続きます。
下痢は1週間以内におさまりますが、長引くと脱水症状が出ますから、水分を補給することが大切です。脱水症状がひどい場合は、病院で点滴を受けるとよいでしょう。ほかの症状としては、熱が出たり、呼吸器系の症状が出ることもあります。まれに、けいれんが起こるようなこともあるので、舌をかまないように気をつけてください。
合併症として、肝機能異常、急性腎不全、脳症、心筋炎、症状が重い場合には死亡するおそれもあります。
意識がなくなったり、激しいけいれんなどの症状が見られたら、医療機関を受診してください。
ロタウイルスとは、どんなウイルスですか?
ロタウイルスの「ロタ」とは、ラテン語で「車輪」という意味で、電子顕微鏡で拡大して見たときに、車輪のような形をしていることからこの名前がつけられています。
ロタウイルスは、直径約100ナノメートル(1万分の1ミリメートル)ほどの大きさをしたウイルスで、ロタウイルスに感染した人の便の中には、1グラム中1000億から1兆個ものロタウイルスが含まれているとされています。
感染力の強いウイルスとして知られているものに「ノロウイルス」がありますが、ロタウイルスはノロウイルスの倍ぐらいの大きさで、便の中に存在するロタウイルスの数は、ノロウイルスの100万倍だそうです。ロタウイルスの感染力が、いかに強いかということがわかります。
ロタウイルスにかかるのはどんな人ですか?
ロタウイルスにかかりやすいのは、抵抗力の弱い0~6歳ぐらいの乳幼児です。
ロタウイルスは感染力が強いので、5歳頃までにほとんどの子供が感染すると言われています。
毎年、3月~5月頃にかけて胃腸炎の流行が起こりますが、この中にはロタウイルスによる胃腸炎が多く含まれています。急性胃腸炎で病院に入院する乳幼児のうち、約半数がロタウイルスが原因で受診しています。特に、初めて感染したときに、嘔吐や下痢などの症状が強く出ます。
大人もロタウイルスに感染しますが、免疫があるので症状が出ずにすんでいます。
ロタウイルスは、ウイルスが口から入ることで感染します。なお、感染した乳幼児の便にはロタウイルスが大量に含まれていますから、便を処理した後で十分に手洗いを行ったとしても、爪の中などにウイルスが残っているおそれがあります。手洗いを徹底するようにしてください。
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記事監修:薬剤師白石厚子
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