「赤ちゃんが欲しい」何ができるの?第3回(全5回)
これまで2回連載で、「いかに人間が元々妊娠しづらい生き物であるか。」「よって奇跡のような確率で赤ちゃんが生まれてくるか。」また「不妊治療をしても最高で20%の確率が最高。出産、不妊検査と治療は早くやった方がいい。」ということを実体験を元に書いてきました。ここではより詳しく不妊治療について書きます。
そもそも不妊症とは?
今回は実体験を元に書きます。私の場合は夫婦共に高齢(35歳以上)であったので、子供が欲しいと思った時から専門の病院を受診。数年前、私は妻と一緒に不妊専門の病院に行き、まず初めにドクターの不妊講習を受けてきました。
先生曰く、「そもそも不妊症なのかどうか。明確に判定する方法はありません。」「1〜2年ほど通常の性行為を行っても妊娠に至らない場合は、恐らく不妊症であろう。」とのこと。
そして「不妊症は、治すことはほとんど出来ません。うまくいかないところを補助する治療になります。」といきなり面を食らったのです。
まず不妊症の検査が大変
次に不妊症の検査をしましょうとなる訳ですが、ここからがまず大変。主に女性がやることが多くて、病院に何度も通うことになります。
まず列挙していきます。
・基礎体温を毎朝測定する。
「体温が低い期間は卵胞期」「体温が高い期間は黄体期」など、
基礎体温表によって排卵の有無や卵巣の働き方がわかり、排卵日を
推定します。そもそもの基本です。これが出来ない無いと
始まりません。
・性周期に沿って2回血中ホルモン検査。
ホルモンが正常に分泌されているかの検査。
・排卵期に頚管粘液検査。
精子が子宮腔に登っていくには、良い頚管粘液が十分に
分泌されることが必要です。そのため、頚管粘液分泌不全は
不妊要因となりますのでそれを調べる検査です。
・フーナーテスト
排卵期に性交をもった後、2~4時間以内に来院して頚管粘液を
採取します。精子が膣内から子宮頚管を通って子宮腔に入れるか
どうかを調べる大切な検査です。
・子宮卵管造影検査
月経終了後~排卵前の低温期に、2日間にわたって行う検査。
子宮内に注入した造影剤が子宮から卵管に流れていく様子を
レントゲン撮影によって調べます。その映像から、子宮の内腔の
形状に問題がないかどうか、左右の卵管がつまっていないかどうかを
チェック。この検査は卵管の通りをよくする治療も
かねていますので、検査後の2~3周期は妊娠しやすくなり、
自然妊娠される方もいます。
・子宮鏡検査
子宮内腔、内膜の観察を行い内膜ポリープなどの有無を検査します。
子宮筋腫、子宮内膜症、子宮ポリープなどがあると不妊になります。
・経膣超音波
卵胞の発育の様子や排卵の有無、子宮内膜厚測定、排卵の異常や
粘膜下筋腫の有無などを確かめることが可能です。
・抗精子抗体検査
女性側の免疫機能により、体内に入ってきた精子を異物ととらえて
受け付けないため、精子が子宮腔に入れない。あるいは受精が
障害されるなど。を調べる検査です。
・AMH(抗ミュラー管ホルモン検査)
卵巣の中に残っている卵子の数の目安を測定します。
・精液検査(これは唯一男性の検査)
採取した精液から、精液量、精子濃度、精子運動率、奇形率、
運動性などを調べます。
これだけ全部やるのに数ヶ月かかります。
しかも女性で仕事をしていたりだと、仕事を予め2日ぐらい休んだりしないといけません。また性行為後に病院に行ったり、自分の周期を測定したり、排卵期や月経期にしか出来ない検査もあるので、その周期に合わせて通院が必要です。しかも専門の病院はどこも混んでいます。自分の都合で仕事のスケジュールを付けられればいいのですが、そうじゃないと中々厳しいです。パートナーの協力もかなり必要です。
不妊の原因は?
これだけ検査をしても「原因が不明」な場合も多々あります。そもそも一番の原因は、残酷なようですが、年齢という越えられない壁があるからです。現代医学を持ってしても、妊娠というのは、強いて言えば「人類の誕生」の問題であり、まだまだ未知の世界なのです。
あと不妊の原因は男女半々。両方に原因がある場合も多いです。男性の不妊の現状や対策は改めて書きます。
不妊症の治療は何をどのようにするの?
検査をして次は治療に入るのですが、不妊治療は一体どんなことをするのか。以下の通りになります。冒頭でも言いましたが、不妊症自体は治るものではありません。
1、「タイミング法」女性の排卵日に合わせて性行為をする。
2、「人工授精(AIH)」男性の精子を取り出して選別し、精子の運動率が良好なものを子宮腔内に注入する。
3、「体外受精(IVF)」排卵前に体内から取り出した卵子と精子の受精を体外で行う治療です。そして卵子と精子を外で受精させて、ある程度育った良好なもの(細胞分裂を繰り返し)を体内に移植する(子宮に移植する)という治療方法です。
「体外受精」にも2つあります。精子の状態により、卵子に精子を振りかけて自然受精させるのと、精子を1個取り出して針で卵子の中に入れて培養させる方法です。
これらを周期に合わせて行います。特に「体外受精」は、採卵と言って排卵日に排卵誘発剤を使い、通常月に1個しか取れない卵を何個か取り出し、そこに精子と受精させて子宮に移植します。もし受精卵が何個か出来たら移植に使わないものは凍結保存しておいて、次回や2人目を作る時に使うことが出来ます。またこの移植する際にも受精卵をすぐ戻す方法と「胚盤胞」と言って5〜6日まで細胞分裂をさせてこれ以上培養させられないところまでいってから戻します。卵管などに問題があると後者を選択します。
いくらかかるのか?
そして治療には一体いくらかかるのか?
「人工授精」は1回10万円くらい。「体外受精」は1回30〜60万円くらいです。病院によっても多少差があります。回数を重ねるごとに金額が安くなったり、一定であったり、成功報酬型であったり(基本の料金プラス成功した場合別途加算、成功しなかったらかからない)など。
治療1回で妊娠に至ればいいのですが、そうはいかず、これを何回も行うケースも多々あります。
あと地方自治体によりますが、不妊治療の助成金制度があります。詳細は別の機会に書きますが、簡単にいうと1人治療6回まで1回約30万円補助金が出ます。各地方自治体の助成金のページを確認されたい。
いずれにしても保険適用外の治療がほとんどなのが辛いところです。
不妊治療、、、大変です。
このように「体外受精」治療をして受精卵を子宮に戻してそのまま順調に成長すれば「妊娠」ということになるのですが、子宮に着床させてもそれ以上育たないと、下血して流れます。この時子宮が収縮しますので、出産や流産と同じように大変痛みを伴います。
そしてそれまでの時間と体力を消耗して精神的にも肉体的にも大変辛いです。金銭的にももちろんです。
女性が仕事しながらだと余計大変です。仕事を都合つけられない会社の場合は不妊治療の継続がより困難です。
それでもどうしても子供が欲しくて何度も治療を続ける人も多いですし、女性が仕事を辞めたり、またはどこかで子供を諦めなくてはいけない時もやってきます。
パートナーとのコミュニケーションと協力が何より不可欠です。
次回以降では、病院以外で出来ることなどを書いていきたいと思います。
私が受けた不妊治療の講習など詳細は下記のURLを参照して下さい。
不妊検査、不妊治療のことを詳細にドクターが書いてくれています。
出典:東京都豊島区池袋の不妊治療は松本レディースクリニック不妊センター。
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株式会社La pureté ラピュルテの代表取締役 柿谷圭之助と申します。大学にて医療、健康、美容について学び、これまで20年一貫して健康産業に従事しています。弊社は、サプリメント、化粧品、雑貨、食品の仕入卸販売と商品開発、講演活動を行っております。また医療、健康、食品、美容に関するライター、コピーライターもしております。仕事の依頼はHPからお願いします。
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