卵子の数

女性は生まれた時にすでに一生分の卵子を持って生まれてきます。卵子の元となる「原始卵胞」という卵巣の中にある卵胞を、お母さんのお腹の中にいる胎児の時に700万個作られており、生まれる時にはすでに200万個にまで減少し、初潮を迎える頃にはなんと30万個ほどしか残らないといわれています。

つまり、年齢を重ねれば重ねるほど妊娠に必要な卵子の数が減ってしまうのです。
そして1回の月経で約1000個の卵子が消滅いていきます。
男性の精子は新しく作られますが、女性は新しい卵子の素が作られることなく、減っていくだけです。もちろん外部から補給をすることもできません。

卵子の老化

卵子は私たちの年齢と同じだけ歳を重ねているので、年齢が上がるほど卵子の鮮度も落ちていきます。鮮度が落ちるということは、妊娠がしにくくなるということです。

一般的に30代半ばころから妊娠率が大きく下がり始めると言われています。
卵子の質も同じ頃から染色体異常などが見られるようになることから、加齢による不妊原因の1つに卵子の老化が挙げられています。

卵子の老化のメカニズムはまだ解明できていなく、老化を止める具体的な方法は現状ありません。
しかし、老化の進行を防ぐことは可能なのです。

卵子の老化を進行させる習慣

卵子の老化を進行させるものの中で最も気をつけなくてはいけない習慣は、ストレス・紫外線・喫煙・アルコールの過剰摂取です。これらは大量の活性酸素を発生させ、卵巣の機能を低下させます。喫煙は卵子だけではなく、精子の質も低下をさせるのでパートナーも一緒に禁煙をしましょう。

そして、女性にとって様々な影響を及ぼす、身体の冷えも卵巣の老化促進を招きます。身体を冷やしてしまうと免疫力も下がり、代謝も悪くなり、内臓も機能低下を引き起こしてしまいます。それはそのまま卵巣機能の低下にも繋がります。

生活習慣から卵巣の老化を早めてしまわないように、生活習慣を見直しましょう。

卵巣の老化を防止するために

近年の研究で、卵子の老化に「ミトコンドリア」が関連性が高いことがわかりました。

「ミトコンドリア」は細胞内に蓄積された糖質や脂質などの栄養素を分解してエネルギーを生み出す細胞内小器官です。

卵子には他の細胞より多くのミトコンドリアが存在することがわかっており、卵子の老化を遅らせるためには、このミトコンドリアを元気にすることが重要と言われています。

ミトコンドリアを元気にするには、早寝早起き・栄養バランスのとれた食事・適度な運動といった規則正しい生活を送るのが効果的です。

抗酸化作用のある食材を食べる

活性酸素により老化が進むので、活性酸素を無毒化する抗酸化作用のある食材を食べましょう。
バナナ・にんじん・大豆・緑黄色野菜・オリーブオイル・にんにくなどがおすすめです。
体内機能を正常化し老化を防ぐために体にいいものをバランスよく食べましょう。

身体を温める

身体の冷えは禁物です。身体を冷やさないようにしましょう。
身体を温めれば血行が良くなり、代謝も上がり、卵巣機能もよくなります。

適度な運動と質の良い睡眠

無理な運動は必要ありませんが、軽いジョギングやウォーキングなど身体に負担のかからない程度の運動をしましょう。
そして、質の良い睡眠は疲れを癒し、成長ホルモン分泌を促します。

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記事監修:薬剤師白石厚子

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