知っておきたい「首こり病」。もんだり、たたいたりはNGなの?
仕事柄、どうしても長時間同じ態勢だったり、パソコンの画面とにらめっこすることが多いので、肩こりや腰痛には気をつけています。ところで「首こり病」という言葉をみなさんは知っていますか?肩こりとは違う首こり病。今日は「首こり病」についてしらべてみました。
肩こりと首こりの違いは?
肩こり=首こりと思ったり、感じたりする方がほとんどだと思います。
たしかに肩こりの原因の多くは首の筋肉です。だから肩こりと首こりは、混同されますが決定的な違いがあります。それは、神経症状の程度の差にあります。
特に首こりや首周辺の痛みを自覚している人は自律神経失調症も併発しやすい傾向にあり、反対に自律神経失調症の方は首こりも自覚している場合が多いのです。
首がこりやすい理由とは?
首の筋肉は複数が寄り合うようにして骨(頸椎(けいつい))を包んでいて、それぞれが細くて伸縮が少ないのが特徴です。
首は頭を支え続けているため、常に疲労した状態にあります。特にパソコンやスマートフォンの操作など、うつむいた姿勢だと負荷は3倍になり、長時間操作が日常的になった近年は首の凝りを訴える患者が増えているそうです。
首こり病とは
首の後ろに副交感神経が集中する部分があります。
副交感神経は心拍数や呼吸を穏やかにする自律神経で、リラックスした時や就寝時に優位に働きます。
詳しいメカニズムは未解明ですが、首の筋肉が凝ると副交感神経が圧迫されて働かなくなる状態を招くといわれています。
この自律神経失調が頭痛やめまいの原因になり、さらに自律神経失調症が進行すると、吐き気や血圧不安定などの症状がおこり、深刻化するとパニック障害やうつになるそうです。
逆に首の筋肉を正常に戻すと多くの不調が改善されていくのです。こうした症状を「首こり病」と呼んでいるのです。
首こり病の症状
首こり病の特徴的な症状は、体の倦怠感があり、すぐに横になりたくなったりします。これは首の筋肉が疲労してきて、重い頭を支えるのがつらくなってきた証拠ともいいます。
体温調節機能がうまく働かないため風邪をひきやすく、微熱が続くこともあります。原因不明の微熱は首凝りによる可能性が大きいといいます。
予防と注意点
首凝りを予防するには、まず長時間下を向いたままのうつ伏せ姿勢をやめ、筋肉を縮ませて緊張をほぐすことが大切です。
15分ごとに30秒、筋肉を縮める「ネック・リラクゼーション」を実行するのが理想です。頭を後ろに倒すことで首の後ろ側の筋肉が緩み、凝りが和らぎます。
首を揉んでしまうと、きゃしゃな首の筋肉を傷つける恐れがあり、症状を悪化させてしまいます。
日ごろから入浴や蒸しタオルで首を温めるのも効果的です。高すぎる枕などにも注意し、十分な睡眠を取り、頭の重みの負担から解放される時間を確保してください。
いかがですか?
まさか首の凝りがうつ病や、パニック症を引き起こすなんて原因になるなんて…。普段からネックリラクゼーションを気にして、首に負担をかけないようにみなさんも気をつけましょうね。
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