薬剤耐性インフルエンザウイルスの国内流行状況

国内におけるウイルスの抗インフルエンザウイルス薬に耐性化したものの流行の状況は、どのようになっているのでしょうか?
日本においては、毎年、全国の地方衛生研究所と国立感染症研究所がメインになって抗インフルエンザウイルス薬に耐性化しているウイルスについて調査しています。

このような調査についての詳しいことは、国立感染症研究所の公式サイトで、国立感染症研究所抗インフルエンザ薬剤耐性株サーベイランスをチェックしてみましょう。

ウイルスで抗インフルエンザウイルス薬に耐性化したものが検出される比率は、1%~4%くらいです。このようなほとんどのウイルスは、治療を抗インフルエンザウイルス薬で行った後に採取されたものです。

札幌で確認された薬剤耐性インフルエンザウイルス

インフルエンザの流行するシーズンの2013年、2014年の初めに、相次いで札幌で確認された薬剤耐性インフルエンザウイルスは、患者で治療を抗インフルエンザウイルス薬で行っていない人から検出されました。

接触が患者間で無かったとされていますが、非常にインフルエンザウイルスの遺伝子が似ているので、薬剤耐性インフルエンザウイルスが同じ時期に札幌市内で流行していた恐れが大きいと考えられています。

一般的に薬剤耐性インフルエンザウイルスの場合は、伝わる速度が遅いので流行が拡大するようなことはなく、自然に無くなってきます。

しかし、インフルエンザの流行するシーズンのヨーロッパにおいて2008年、2009年に、薬剤耐性インフルエンザウイルスが流行したため、注意が今後も必要です。

薬剤耐性インフルエンザウイルスが検出された

国立感染症研究所は、札幌市で薬剤耐性インフルエンザウイルスが検出されたと発表しました。

2013年2014年のインフルエンザの流行シーズンに、ウイルス5株の札幌市の患者から分離されたものについて、遺伝子解析によって札幌市衛生研究所が1次選別を行ったところ、5株全部が薬剤耐性インフルエンザウイルスを持っていることが判明しました。

国立感染症研究所において、さらに抗インフルエンザ薬に対する試験を行ったところ、薬剤耐性インフルエンザウイルスを持っていることが確認された5株全部は、いずれも一部の抗インフルエンザ薬に対して耐性があることが確認されました。一方、これ以外の抗インフルエンザ薬に対しては耐性がありませんでした。

また、この5株以外に、札幌市内の病院で、2013年11月中旬に健康な成人においてインフルエンザの重症のケースが確認され、この検体を国立病院機構仙台医療センターにおいて検査した結果、5株と同じように薬剤耐性インフルエンザウイルスを持っていることが判明しました。

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記事監修:薬剤師白石厚子

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