アデノウイルス感染症とは

アデノウイルスは高熱やのどの痛みなどの風邪症状をおこすウィルスの一種です。アデノウイルスの症状は溶連菌感染症やインフルエンザ、川崎病などの症状と似ているため、見分けるのが難しい場合もあります。
もしこれらの病気にかかっていたら、早期の治療が必要なので、熱やのどの痛みの原因をはっきりさせることが大切です。

アデノウイルス感染症の症状は、5~7日間の潜伏期間の後、高熱が5日くらい続きます。アデノウイルスは喉や目、胃腸など様々な部位に感染して、喉の腫れや目の赤み、下痢などの症状を起こします。
まれに肺炎などの重い病気をおこすこともあります。

扁桃腺が腫れ、白い膿が出る扁桃炎が良く見られる症状です。夏には扁桃炎に加えて、目も赤くなる咽頭結膜熱の患者が増えます。

アデノウイルス感染症の予防、検査・治療方法

アデノウイルスは飛沫感染・手や物を介して接触感染するので、手洗い・うがいを心がけましょう。
咽頭結膜熱は夏場のプールで感染することがあるので、プールに入った後はしっかり目を洗いましょう。また、他の人が使ったタオルは使わないようにしましょう。

アデノウイルスに感染しているかを調べる検査は、喉や目を綿棒でぬぐい、検体をとります。下痢を起こしている場合は糞便を採取します。
簡単な迅速検査は約10分くらいで結果がでます。

アデノウイルスに直接作用するお薬はありません。必要に応じて、咳や炎症を抑える処置が中心になります。
ご家庭では脱水症状を起こさないように水分補給をしっかりするようにしましょう。

咽頭結膜炎患者の出席停止期間について

咽頭結膜炎患者は学校保健法において、主要症状が消退した後2日を経過するまで出席停止とされています。
ただし、症状により学校医やその他の医師において伝染の可能性がない、と認めた場合はこの限りではありません。
自身で勝手に判断したりせず、必要に応じて医師に相談するようにしましょう。

アデノウイルスは感染力の強いウィルスです。
高熱が出て喉がはれたら早めにかかりつけ医に受診するようにし、早めの発見で周りへの感染を防ぎましょう。
また小さなお子さんやご年配の方、持病をお持ちの方が感染すると重い病気に発展することもあります。症状が重くならないうちにきちんと医師の診察を受けましょう。

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記事監修:薬剤師白石厚子

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